中野市中央2-4-17にある中野市空き家相談所(NAKANO DROP内)では、建物の外壁を活用して「空き家マッチング掲示板」を設置しました!

この記事では、空き家マッチング掲示板の概要や作り方についてご紹介します。
空き家マッチング掲示板とは?
そもそも空き家マッチング掲示板って?
空き家相談所があるNAKANO DROP(中野市中央2-4-17)の外壁を利用して、空き家を「探している人」や「所有している人」が次のような情報を書き込める掲示板です。
- こんな空き家を探しています!
- こんなふうに使いたい!
- こんな空き家を持っています!
- こんな人に使ってほしい!
相談所は空き家所有者や利活用希望者の相談を日々受け付けていますが、実は❝「空き家を活用したい」という需要❞のほうが多いのが現状です。
「空き家が余っているけど、活用してくれる人がいない」というイメージを持たれがちですが、実際には「空き家を探している人が多い」という現状や相談所へ集まった相談記録を誰でも見える化できたらいいなという思いから始まった掲示板作りです。
中野市内の空き家は現在約1,000戸と言われています。そんな中、中野市空き家バンクの掲載物件は僅か5件です。(これ以外に不動産が独自で扱っている物件で、空き家バンクに未掲載物件もあります。)
つまり中野市での空き家問題は「空き家はあるけど、市場にない」という一言に表せるかと思います。似たような問題を抱える地方自治体も多いのではないでしょうか。
さてこんな問題を抱える中野市で、この掲示板にはさまざまな効果や目的を見込んでいますが、主に2つの対象者に向けたものです👇
1️⃣ 「空き家を持っている方」
2️⃣ 「空き家に住みたい・使いたい方」
さらに、道に面した場所に掲示板を設置することで、空き家に直接関わることが少ない若い世代にも関心を持ってもらうきっかけになれば…という狙いもあります✨
ちなみに、プロジェクトを進める中で「さかさま不動産みたいだね!」と言われることがありました。調べてみると、まさに近いだったので、参考イメージとしてリンクを貼っておきます👇
空き家マッチング掲示板で期待できる効果・目的
1️⃣ 空き家マッチング促進
→ 空き家所有者と利活用希望者の出会いを後押し!
2️⃣ 空き家需要の見える化
→ 「空き家を探している人がこんなにいるんだ!」と伝わる仕組みづくり。
3️⃣ 空き家所有者の不安解消
→ 「誰でもいいわけではない」→「こんな人なら使ってほしい!」を匿名で書き込めるので、空き家バンクや不動産サイトのように”待つだけ”ではなく、“選べる”掲示板として活用できます。
4️⃣ 地区ごとの対策強化
→ 掲示板は「オフライン」だからこそ、地域ごとに広げたい。各地区の集会所や公民館などに掲示板を増やせたら、地域単位で空き家対策ができると考えています。
利用方法
掲載したい方へ
空き家相談所までお問い合わせください!
👉 掲載料は無料です。掲載期限も「見つかるまで」でOK!
🎯 掲載事項
▶️ 空き家所有者の方
- 空き家の所在地エリア
- 売買 or 賃貸の希望
- 希望する使い道や利用者のイメージ(例:カフェ、住居のみなど)
▶️ 空き家を探している方
- 希望するエリア
- 使用用途(例:飲食店、移住先の住居など)
- あれば嬉しい条件(例:駐車場3台以上、ペット可など)
気になる掲載があった場合
空き家相談所にご連絡ください。(記事の最後に問い合わせフォームがあります)
相談所から掲載者へ連絡を取り、物件見学や顔合わせのサポートを行います💪✨
※ ただし、売買や賃貸契約そのものには関与できませんのでご注意ください。
空き家マッチング掲示板の作り方
材料
- ちょうどいいサイズの古材や木板(今回は雪囲いに使われていたラワン板や、空き家から出てきた古材を再利用)
- 家具転倒防止金物
- ネジ金具


▶️ 材料選びのポイント
「誰でも作れる・誰でも手に入る」がキーワード!
作り方
1️⃣ 家具転倒防止金物を外壁に取り付ける
→ ビス穴は4か所中2か所だけ使用して、木材の割れを防ぎます。

2️⃣ 木板をカット
3️⃣ 2⃣の木板側面にネジ金具を取り付け(事前に穴を開けると楽!)
4️⃣ 掲示板用の文字を記入
→ 相談所では印刷した文字をカーボン紙で写し、塗りつぶすと綺麗に仕上がります。しかしこの写し作業、かなり時間がかかったので手の器用さと根気が必要です(笑) 筆で直書きでもOK!

5️⃣ 「所有者用」「利活用希望者用」木板をビスで外壁へ取り付け
6️⃣ 情報を記入した板を1⃣の家具転倒防止金物に引っ掛ける

7️⃣ 完成✨

まとめ
空き家問題はすぐに解決できるものではありません。今後も長期的な対策が要する問題だと考えています。
今ある空き家をどうするか。だけでなく、誰にとっても「空き家を身近に」「自分ごと化する」――そんな意識の変化を広げることで、長期的な空き家対策につなげていきたいと考えています。
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