12/17「空き家サミット」イベントレポート

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空き家の活用について考えるアイデア出し会議「空き家サミット」をきっかけに結成した学生による課外活動グループ「NAKANO地元Lab.」メンバーのみんなで協力してアイデアを実現させることができました。

NAKANO地元Lab.とは

上述したように、「空き家サミット」にて「中野市の空き家がこんなふうに活用されたら、今よりもっとよくなるかな?」を学生目線で考えるため、集まってくれた5人(大学生×3・高校生×2)から始まりました。

Why 中野→NAKANO?

活動方針におけるスローガン的な意味合いが込められています。

phase1. ブレインストーミング

普段、徒歩や自転車で移動することが多い彼らにとって、よく目にしているであろうたくさんの空き家。そして自身の将来像を考える時間が多い年代だからこその意見。

そんな要素を織り交ぜて話し合ったアイデア出しワークショップ(空き家サミット)は若者目線でのまちづくり会議のような形で発展し、オフラインでの交流という観点から、『ボードゲーム×カフェ』というアイデアに着地。

全てに共通する3つの課題「ヒト・モノ・カネ」のうち、先ずは「ヒト」的課題に取り組んでみることに。

phase2. ソフトとハードの妥協点

ちょうど時を同じくして、「なにか地域のために役立つ形で活用を…」とご相談を受けた空き家にて『ボードゲーム×カフェ』のアイデアを実現すべく、実際に空き家を下見。

学生が集まりやすい立地にあり、昔は日本料理店だった名残もあってか町屋的な雰囲気が残る素敵な建物でしたが、空き家期間が長く劣化も進んでおり、増改築された箇所も多数見受けられるので、引き算的なアプローチに対してのDIY施工は危険と判断。

ソフト(アイデア:ボードゲーム×カフェ)とハード(構造)の妥協点を探ってみると、比較的すぐ使えそうな部分ということで内庭と車庫に注目。この内庭には濡れ縁が付いており、基礎が独立しているためDIYでなんとかなりそう。車庫は通りに面しているので、コーヒースタンドのブースを設けることができるのではと考えました。

濡れ縁を直し、そこに座ってコーヒーを飲みながら、集まった人たちとゆったりと話す機会が作れれば、きっと次に繋がるはず。ということでまずは濡れ縁をDIYで改修することに。

phase3. 作業開始!

先ずは手始めに元々あった濡れ縁を解体。下見の際に、「この内庭で小さい焚き火ができたら温まるし、おやつも作れるね」との案があったので、使える板はレスキューし、その他の朽ちてる板は焚き火用に分けておきました。

さて、解体したはいいものの、どうやって濡れ縁を作るんだ?という問題に。

裏方として関わっているぼくも含め、一から濡れ縁を作ったことがある人はいません。

解体したときになんとなくの構造はわかったけれど、どうすれば人が座っても大丈夫な強度になるのか?どうやって自立させるのか?わからないことだらけ。

こんなときはプロに聞いてみよう!ということで、地元の大工さんにアドバイスを頂き、なんとか作り方がイメージできるようになりました。

それぞれの隙間時間で少しずつ作業を進め、だいたい1ヶ月ほどかけて新しい濡れ縁が完成。みんなで作った思い入れもあり、素敵な仕上がりに!

濡れ縁①
濡れ縁②
濡れ縁③
濡れ縁④
濡れ縁⑤
濡れ縁⑥
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phase4. 企画趣旨の再確認

濡れ縁は完成。車庫も掃除して使える状態に。

ボードゲームはネットで注文するとして、コーヒーをどうやって提供するか?告知はどうやってやる?などという話から、一旦立ち止まって企画の趣旨を再確認。

実はコレもけっこう大事なプロセスなんですよね。目的を明確にするという点でも、ゴールのイメージを今一度みんなで共有することで、本番に向けてやるべき事・削ぎ落としてもいい事がハッキリしてきます。

結果、コーヒーは中野西高の珈琲倶楽部、食べ物は立志館高校料理クラブのおやき、に協力を打診。告知はインスタグラムと紙媒体でやってみることに。

phase5. 準備・飾り付け

やることリストが固まったら、あとは着々と準備を進めるのみ。

とはいえ、どんなプロジェクトでも最初から全てが完ペキなんてことはありません。打ち合わせの時点で可視化できていないもしくは見落としている問題は実際やってみてから気付くことがほとんどです。

なので、やることリストを消化しつつ、臨機応変に対応できる余白を残しておくことも大切。そんな感じのスタンスなので無理なく準備も捗りました。時期的にクリスマスも近かったので、イルミネーションもいい感じに。

ここまで読み進めてくださった方は、行き当たりばったりじゃないかと思われたかもしれませんが。笑 それで良いときもあるんですよね。なにせ初めての試みですし、目的さえ見失わなければ先ずはやってみる・やりながら考えるということも大事だと思います。

phase6. いよいよ当日

どれだけ人が集まるかは正直わからないけど、やれることはやったし、あとは楽しむだけ。そんな気持ちで臨んだ当日。

ゆっくりとスタートしたあと徐々に学生が集まり始めて、気づいた時には30人以上がコーヒーとおやきを片手にあちこちで談笑していました。これはもう大成功といっていいでしょう!!

ご協力頂いた立志館高校の料理クラブさん・西校のコーヒークラブさんにも感謝です!!

ボードゲームも初対面の人同士のアイスブレイクとして大活躍。学校同士の垣根を超えた交流が生まれていました。地域の方々も遊びにきてくれたので、地元ラボのことを知ってもらえましたし、学生の中からも何人か新しく仲間に加わってくれました。

まとめ

アイデア出し会議から始まり、メンバーのみんなでいろんな準備を重ねてきた企画がついに実現できました。予想以上に多くの方々にお集まり頂き、楽しかったとの声もたくさん貰えたので、イベントとしても大成功ですが、ぼく的にはここまでの過程にも意味があってほしいなと思います。

特に、ソフトとハードの間に存在する課題をどうクリアするかについて考えた時。

これは受験や就職に関しても同じで、いかに効果的な戦略をたてられるが成否の鍵。結果から学ぶことももちろん大事ですが、プロセス自体からも得られるものがあります。些細なことでも、地元ラボの活動を通して大人になっても使えるスキルや考え方が身に付いてくれたら嬉しいなと思います。

NAKANO地元LAB.は今後も、学生の「知りたい・やってみたい」という知的好奇心をエンジンに引き続き活動していきます。結果的に取り組むテーマが地域課題の解決に繋がることであれば尚よし。そうでなくとも、参加している学生の子にとって学びとか普段できない経験とかが得られて、中野市での思い出の1ページが増えたら一番良いんじゃないかなと思っています。

それでは、NAKANO地元Lab. 以後お見知りおきを↓
https://www.instagram.com/nakano_jimoto_lab/

一緒に何かやりたい!メンバーに入りたい!って方も随時募集中!
お気軽にお問合せくださいね〜。

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