活動内容
中野市には約1000件ほど空き家があります。各家屋の状態やその背景にある事情は一軒毎に異なります。それらの情報を把握し、整理したうえで利活用や流通を促す為、関係各所の間に入って様々な業務を行っています。
1.調査
空き家対策担当では、日々空き家にまつわるいろいろな相談を頂いています。適切な助言・指導を行うためにはまず調査です。対象の家屋についてどこまで情報を把握できているかが鍵となります。空き家特措法の範囲内で入手できるものに加え、実際に現地へ赴き建物の状態を確認しています。
2.連絡
多くの物件が相続や費用等の問題により、利活用や流通に至るまでにかなり時間を要します。その間に建物の劣化が進み続け草木の繁茂も過度になってしまうケースは少なくありません。 誰も使っている人のいない空き家といえど個人の資産であるため、 勝手に手入れをするわけにもいきませんから、対策担当が所有者と連絡のつく状態にあり、手続きの進捗や管理状況等を適宜確認できるようにしています。
3.流通
相続登記など諸々の手続きが完了していて、売りたい・貸したいという意思のある所有者さんへは、空き家バンクに登録して頂くようお勧めしています。空き家バンクに登録されることによって、入居希望者とのマッチングが可能になり、空き家の再生・利活用が実現できるからです。対策担当では空き家バンク掲載に関わる手続きのサポート、担当不動産会社との連携、入居希望者の問い合わせ対応等を行っています。
心がけていること
空き家は文字通り空っぽの家なので、住む人(管理する人)が誰もいなければ最後は朽ち果てしまいます。もし、その空き家の管理が不十分で、 倒壊してしまったり、屋根瓦が飛んでしまったりして、 誰かが怪我をしてしまったら責任を負うのはその空き家の所有者になる可能性が高いです。しかし、空っぽの家にも所有者さんとご家族がそこで暮らした日々の思い出がたくさんつまっているはず。そして法的な手続きの煩雑さも相まって決断に時間がかかってしまい、なかなか手放すことができない...もちろん、最善策は将来のことを考えて事前に話し合い、方向性を決めておくことなのですが、そんなに簡単じゃないんだというお話をよく聞きます。なので、我々空き家対策担当はまずは所有者さんのご意向を尊重したうえで、空き家を「空間資源」として必要とする方へ繋げていけるよう日々の業務に励んでおります。