地域おこし協力隊とは
地方での生活や社会貢献に意欲のある都市住民が過疎や高齢化の進行が著しい地域に移住し、
地場産業のプロモーション・ブランド化、 特産品の紹介・販売、都市住民の移住誘致・交流の支援、
農林水産業への従事、住民生活の維持のための支援などの「地域協力活動」に従事し、
隊員の定住・定着を図りながら、地域力の維持・強化を図っていくことを目的とした制度。
活動内容
というわけで、将来的に定住・定着することを前提に、その名の通り地域の活性化に協力することが
我々、地域おこし協力隊のお仕事なのです。また、それぞれの担当は農業や観光など多岐に渡ります。
私の場合は空き家問題対策の担当として配属されていて、空き家に関する諸問題を解決していくこと
をミッションとして日々活動しています。
地域おこし協力隊になった経緯
私は前職が宿泊関係の仕事だった為、例に漏れずパンデミックの影響を受けて転職活動をすることに。元々、移住することや未経験のことにチャレンジするのには全く抵抗がない性格だった為、
転職エージェントサイト等に登録する傍ら、ワンチャンあるかな~ぐらいの気持ちで
移住希望者と受け入れ側をマッチングしてくれるプラットフォーム『LOCAL MATCH』に登録。
すると、数日後にスカウトメールを頂き、地域おこし協力隊って何だろう?と
求人内容を調べてみたら、なんだかとてもおもしろそうじゃないかと。オンラインで事前面談して頂いたり手厚いサービスで安心感があったことも決め手の一つ。 その時点でいくつかの企業から内定を頂いていたのですが自分と家族の幸福度を重視した選択ということで中野市に移住を決意。今に至るわけです。
課題
担当する分野ごとに異なる課題がいろいろあると思うので、共通するであろう部分を書かせて頂くと、
おそらく、地域おこし協力隊になる人のほとんどが、いわゆる田舎暮らしに興味があって、なんらかの形で社会貢献したいと思っているのではないかと思います。そのマインド自体は地域おこし協力隊の制度とあまりズレはないのですが、 協力隊制度の範囲内でどこまでクオリティを求めることができるかが課題と言えるのではないでしょうか。もちろん仕事なのでベストを追求するのは当たり前なのですが、本質的な問題はその課題解決に使える要素を持っているかまたは見極められるかだと思います。それらはときに知識だったり人脈だったり経験だったりはたまたそれら全てだったりと、ポジションや状況にによって様々ですが、私の場合未経験のことに挑戦している以上、向上心を忘れないこと・教えて頂いていることにリスペクトを持つこと を心がけています。
やりがい
活動を通してやりがいを感じる瞬間は何度もあります。
私の場合、上述したように今まで未経験の業務が多いので、単純に、できること・わかることが増えるプロセスを楽しみながら働くことができています。例えば、空き家対策の場合に避けて通れない法律関係の知識は、勉強すればその分相談者の方のお話をより理解できますし、建設的な意見を言えるようにもなります。これからもっと慣れてきたら、やりがいや手応えを感じたときに、それが自己完結的なものなのか利他的な成果を伴うものなのか客観的に判断できるようになりたいです。
今、想うこと・これからの目標
日々の活動を通して実感していることは、権利関係の複雑さとその煩わしさによる忌避の蓄積が
「空き家」という形で人々が無視できない問題になっているという事実です。
そんな空き家を「空間資源」と捉え、新たな利活用とその可能性を日々模索しています。
協力隊活動はもちろん日々の生活の中でも様々な経験を積みながら、
実用的な知見を養い、多岐に渡る相談内容について事例毎に最適解を提示できる相談員として
地域貢献を目指していきます。