11/20「ゴッタク市」イベントレポート

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〜誰かのゴッタクは、誰かの宝物〜

年末にかけてバタバタとしてまして、投稿するのが遅くなりましたが、
11/20に開催したゴッタク市のレポートです!

ゴッタク市
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主催

早川建築×空き家相談所

共催:まちのアトリエ(子リスの会)

きっかけ

早川建築さんの作業のお手伝いに行かせてもらう中で、設計士の青木さんから長野県ではガラクタやジャンク品など捨てるに捨てられないモノのことを「ごったく」と呼ぶと聞き、『誰かにとってはゴッタクとなってしまうモノでも、他の誰かにとってはお宝なんです。』という彼女の言葉に感銘を受けたことが始まり。いつか中野市でもそんなモノ達の循環を目的としたイベントをやってみたいですねなんて話をしていました。

企画のイメージについて、青木さんからオススメして頂いた上田市や松本市のイベントなどに行ってみると、一見使い道のなさそうなジャンク品や古いものをアイデアと工夫で二次的な利用法を見出している人が多くいることを知りました。

それらのモノは必ずしも実用的ではなくて、古いからこその独特の風合いを活かしてアート作品になっていたり形は様々。出店者のブースや作品展示の会場として空き家や空き店舗が活用されてたことも面白いと思いました。

そんな感じでゴッタク市計画を温めていたところ、まちのアトリエの水橋さんが以前雑談混じりにこのお話をしたことを覚えていてくださり、毎年開催している子育てグッズのリユースを目的としたイベント「子リスの会」と一緒にやってみませんかとお声かけ頂き、実現に至りました!

イベントの趣旨

地域リソースの循環

ただの古いモノでも、ひとつの地域資源。本来の用途でなくても、少し見方を変えるだけで、 それが時代を越えて愛されていくようになれば、持ち主や作り手にとってもきっと喜ばしい結果になるはず。どんな形であれ好循環化させることが可能であれば全て地域リソースですから。

「ゴッタク市」は、使われなくなった古いものに新しい付加価値を見出す楽しさや面白みを感じてもらうことで、地域リソースの循環に繋げることを目的としたイベントです!

空き家対策担当として関わるにあたっては、残置物処理のキッカケ作り・放置問題予防への呼びかけにもなればと思い、企画に携わらせてもらいました。

スタンプラリー

まちのアトリエ(子リスの会)と陣屋(ゴッタク市)の二会場の周辺は、中野市の中心街。レトロな雰囲気が点在する素敵な通りなので、せっかくなら街歩きをしてもらおうということでスタンプラリーを企画しました。

ゴッタク市スタンプラリー
子リスの会
天龍屋
しばや陶苑
まちなか交流の家
megamihouse
nana-mar
leap
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参加特典には、Con.de.ido(早川建築さんのサイドプロジェクト)のタイルマグネットに加え、なかなか市内で流通することがないというマスニ農園のリンゴジュースと、普段はキッチンカーでいろんなイベントに出ている新進気鋭のみかづきやコーヒーさんのドリップパックをご用意しました。

特典の魅力もあってか、 予想以上に多くの人が会場周辺を街歩きしてくれたようです。「こんな素敵なお店があるんだね」と知ってもらえるキッカケになったようで、スタンプラリーに参加してくれた方・ご協力頂いた店舗の方からはとても嬉しいフィードバックを頂きました!

このスタンプラリーを機に、商店街付近に新たな活気が生まれてくれたらいいなと思います。

次回の展望

空き家対策の観点からは、回を重ねていく内に会場に使ってもいいよという空き家所有者さんが現れてくだされば、空き家流通へのフックにもなる可能性もあるのではと思っています。空き家の活用にもいろんな価値観やアプローチがありますからね。

さらに、今回のスタンプラリーのように市内のお店の方や、一緒になにかやりたいという方も繋がっていければより賑わいが生まれると思うので、イベントとしての規模も大きく活気のあるものにしていきたいです。いずれにしても先ずは続けていくことが大事。継続は力なりということで、会場や日時はまだ未定ですが、来春には第二回を開催したいと思います!

感想

正直なところ、第一回目だしなあ…そんなに人は来ないのかな…と思って当日に臨みましたが、予想外にたくさんの方にお越し頂き、とても嬉しかったです。アップサイクル作品や、解体前の空き家からレスキューしたレトロなデザインの什器などが、新たな持ち主さんたちの元へと引き継がれていきました。


古い家や古い物が、時代の移り変わりと共に忘れ去られてしまうのは仕方のないことかもしれませんが、物や情報が溢れている時代だからこそ、使える資源を無駄にしないという気持ちもまた忘れるべきではないと思います。

捨てる以外の選択肢を模索することは、未来のことや環境のことを考えるにあたってきっと意味があるはずですから。

そういう意味では、まさにイベントのテーマである「誰かのゴッタクは、誰かの宝物」を体現できたのではないかと思います。イベントを通じてそのサイクルを少しでも広く意識してもらえたら、ちょっと遠回りなのかもしれませんが、空き家の流通促進と放置問題の予防にも繋がると信じて今後も続けていきたいと思いました!

ちなみに…

同年12/17、有志の学生による課外活動グループ「NAKANO地元Lab.」による空き家を活用したイベントとコラボして、ミニゴッタク市を開催しました。

会場となった空き家の残置物を中心に全てフリーコーナーで(学生企画のほうで補助金を使わせてもらっていたので)出品したところ、ありがたいことにインスタを見て来てくれた方がたくさんいらっしゃいました。 

空き家の所有者さんは捨てるつもりだったモノが、古いからこその独特の風合いだったりストーリー性だったりを魅力に感じる人の手へと渡ったこと。ゴッタク市冥利に尽きますね。

学生イベントのレポートについてはこちらから↓

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