居間全体(20畳分+縁側)を 空き家相談所兼コミュニティスペースにすべく 、
素人ながら、DIYに挑戦しています。
今回は、古くなった畳を剥がして、フローリングにするという初心者の私にとっては少し難易度の高いDIYにチャレンジ。
1.畳を剥がす
まずは畳を剥がしてみて、厚みを計ります。うちの場合は各部屋平均して約55mm。
この厚みを基準にフローリングの厚み・下地の厚みを決めていきます。
ちなみに、畳の処分ですが中野市のゴミ処理施設「東山クリーンセンター」では
一家庭につき、一日10枚まで対応してくれます。値段は3000円くらいでした。
2.防カビ+防隙間風
根太を張る前に、その下に防カビシートを敷き、気密テープで留めました。
使用したのは、効果が半永久的に持続するという謎に高スペックな防虫・防ダニ・防カビシート。本来は畳の下敷き用とのことですが、隙間風防止も兼ねて。材質は紙なので床の厚みにも影響でません。
4.野縁材のカット・仮置き
根太用に使ったのは30×40×3985mmの野縁材。根太の間に敷くスタイロフォーム(断熱材)も厚み30mmのものを使用する為、野縁材の30mmの面を横(高さ)にして置いていきます。
各部屋の四辺を一辺ずつ採寸し、根太を張る為の中心線を割り出します。
正方形に見えるお部屋でも実際に計ってみると一辺ずつ微妙に長さが違うんですね。
(木は収縮するので、中古木造物件ではあるあるらしいです。)
畳の下地として張ってあった板と
反対方向に根太を走らせることで、より強度が増すとのアドバイスをいつもお世話になっている大工さんから頂き、そのような想定で中心線の位置も決めていきました。
ちなみに、床材も根太と反対方向に走らせることでさらに強度が増すそうです。
約4m近くの長さのものにした理由は、なるべく一本そのままで使えるようにしたかったから。切断箇所が多くなるほど荷重に対する強度も落ちてしまうので。
業界用語では「真物で使う」というそうです。
5.根太張り
① 四辺をぐるっと囲むように根太を配置。
後々、合板を載せる際に安定させる為必要になります。
② 中心から303mm間隔で根太を配置。
材料の端と端ではなく、芯と芯の間隔で並べるのがポイント。
仮置きが終わったら、まずは四辺の根太を固定。次に、中心の一本を固定します。
その後は 303mmの芯芯間隔で配置したとおりに固定していきます。
6.断熱材
野縁材の高さ30㎜に合わせて、厚み30㎜のスタイロフォームを使用。
大工さんにお借りした断熱材を一定の幅で切れるカッターのおかげで作業効率アップ☆
多少サイズ感がずれてもスタイロフォームは発砲スチロールみたいな材質なので融通利きます。ちなみに断熱材の幅は303㎜‐(20㎜+20㎜)で、263㎜で設定しました。
感想
材料の組み合わせや寸法の計算など、かなり頭をつかうDIYでした。
最終的な仕上がりのイメージから逆算して、各所の強度や足触りのことを考慮のうえでいくつかのプロセスに分けて作業するという、いわば大工さんのお仕事の一部を体験できて
とても勉強になりました。と同時に、複雑な計算を要するであろう様々な施工現場において
的確に順序立てをし、ときには長年の勘を頼りに顧客の依頼に応え続ける大工さんと設計士さんのプロの技・思考にすごく感動しました。